今日は私の簡単な治療歴と最大級の夫婦喧嘩の顛末を書いてみたいと思います。
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男性は治療を自分事にするのが難しい
不妊治療中、喧嘩しない夫婦っていますかね・・・。
うちは話し合いもしたけど、それに匹敵するくらい何度も何度も小競り合いを繰り返してきました😅
どうしても私の方が子どもがほしいという思いが強くて、なかなか足並みがそろわなかったんですよね。
でもそれも仕方ないかなと思います。
なぜならタイミングや人工授精の段階だと、夫は精子を提供すればOKで、
よっぽどそこで大きな問題が見つからない限り、現状の不妊治療のシステムでは男性はクリニックに行く必要がないからです。
これじゃなかなか自分事にはなりませんよね。
新宿ARTでは門前払い
私の治療歴は6年で、最終的にローズレディースクリニックにかかるまで、不妊専門のクリニックは5カ所いきました。
①杉山産婦人科 世田谷
②杉山産婦人科 丸の内
③うつみやす子レディースクリニック
④新宿ART
⑤青山のクリニック
↓
⑥ローズレディースクリニックに落ち着く
③あたりから、FSHがぐんぐん上がっていって、E2はみるみる減っていきました。
ちょうどこの頃筋腫を取る手術もしていて、術後まったく生理が来なくなってしまいました。
それでもなんとか状況を改善したくて、ネットで新宿ARTの評判を調べ、ここなら診てくれるかもと藁をもすがる気持ちで行きました。
しかし、新宿ARTでは、血液検査の結果だけで、初回の診察のみで門前払いとなってしまい、治療には進めず💦
診察室で治療は無理と言われたとき、大粒の涙がぽろぽろと流れ落ちてきました。
ARTから独立開業した先生に期待を託す
それでも諦めきれなくて、これまたネットで情報を調べ、腕のいい先生がいるらしいという⑤のクリニックが主催する体外受精説明会に申し込みました。
このとき、もうやぶれかぶれでやれることはなんでもやってやろうという気になっていました。
夫も半ば引きずるように連れて行きました。
夫への誘い文句は「説明会に行くと、ひとりあたりスタバカード500円分くれるらしいよ。私の分もあげるよ」です。
もので釣るなんてよろしくないですね(苦笑)
無類のコーヒー好きの夫は了承してくれました。
このあと残酷な通知がまっているのも知らずに・・・。
説明会自体はそんなに特別な話もなく、
「結局は培養士の腕が大事。だから開業にあたっては一番の培養士をつれてきた」みたいなことを言っていたと思います。
それですぐに診察の予約を入れて、当日は夫にも来てもらいました。
夫婦そろって大ショックの結果
夫はつきそいのつもりでしたが「ご主人もいるなら採精してください」と言われ急きょ夫は採精室へ。
私は採血へ。
その後診察室に呼ばれたのですが、結論から言うと、ふたりともボロクソに言われました。
私は、
もう閉経している
内膜も厚くない
右には卵巣嚢腫
左は卵巣そのものが萎縮、これは年取った人の特徴
FSHが117もあるのは問題外
この状態では妊娠はゼッタイにできません
甲状腺機能も低下しているから専門外来にいったほうがいい
夫は、
すべてにおいて数値が悪い
奥さんの状況も無理だし、精子もこの状態では話になりません
言われた事実にもショックだったけど、先生の言い方や雰囲気(うちに来られても迷惑なんだよね的なもの)を感じて、打ちのめされました。
伝え方って大事だと思う
事実は事実で仕方ないと思います。実際私たちの体がそうなんですし。
でも、それをどう伝えるかって大事だと思うんですよね。
目の前の人をちゃんと人として見ているか、思いやりの一片でも言葉の中に含まれているか、そこにその人の人格というか人間性が見え隠れすると思うんです。
夫婦が同時に、あんなにも傷ついたのは初めてのことでした。
そして不妊治療ビジネスの過酷さを思い知らされました。
ああ、私たちって患者さんではなくて「お客さん」で、そのなかでも「全く金にならない迷惑な客」なんだって。
(フォローするわけじゃないですが、早期閉経とか低AMHの患者さんでなければあんな対応は取らなかったと思います。なにせ大事なお客さんになるわけですから。ていうか全然フォローになってませんね笑)
Amazonの本を投げつける!
帰り道、地下鉄に乗る前に泣く私。
それを見て「あんなどうしようもない医者に言われた言葉で泣くな」と怒る夫。
お互い、胸の中では血を流し、痛い思いをして涙を流しているのに、普通の顔をして電車に乗って家に帰りました。
そして、帰ったとたんに激しい喧嘩勃発!
ちょうどそのとき、Amazonから本が届いていました。
玄関入った途端、夫が私に対して攻撃的なことを言ってきたんです。
私も怒りが爆発して持っていた本を夫の足元めがけて投げつけてしまいました。
人生で人に対してものを投げつけたのはこのときが初めてです(>_<)
そのあと、お互いを罵り合うケンカになりました。
お互いの怒りが炸裂!
夫の主張としては
今のままでも十分に幸せだってこと君はわかってない
子どもはただのオプションのひとつ
君はすでに十分いろんなもの持ってる
目の前に一番大事なものがあるのにわかってない
不妊治療ビジネスに乗って落ち込んだりするのはおかしい
というものでした。
私は、
そんなこと言われなくてもわかってる!
パートナーに恵まれて自分が幸せだってこともわかってる!
子どものことも人生の選択肢のひとつだってわかってる!
不妊治療がビジネスになってるのもわかってる!
でもやっぱり子どもはあきらめきれない!
と全く相手を尊重せずに(!)やり返しました。
胸の中では、夫も初めての病院でたくさん傷ついたというのはわかってます。
でも、私なんてこの何倍も何倍も痛い思いや嫌な思いして、自分の体の至らなさに傷ついて5年間も治療してきたんだ!という怒りもわき起こってきて、これらを感情的にぶつけてしまいました。
そして、怒りを爆発させたあとは、ただただ悲しくて涙がとまりませんでした。
夫から謝ってきてくれた
そのあとお互いずっと無言でいたら、
結局、夜の九時頃になって夫が
言い過ぎた
俺はああなると止まらなくなる、ごめん
と謝ってきてくれました。
それで私も
感情的になってごめん
そして本も投げてごめん
と謝りました。
この日から、私の中で糸が切れてしまったのか、
基礎体温計のアプリをみると、翌日からぱたりと記録をやめています。
早発閉経でもまだやれることはあった
それでもあきらめきれなくて、またネットで治療してくれる病院がないか探しました。
そこでローズレディースクリニックを見つけ、喧嘩の日から3週間後に診察に行きました。
ここは早発閉経・低AMH専門です。
またこの間の病院みたいに傷つくのかなと怖れる気持ちもありましたが、もし態度の悪い先生だったら文句の一つでも言ってやろうと鼻息も荒くして初診に臨みました。
しかし、診察をしてくれた院長先生は、何よりも私を人格のあるひとりの人間として尊重してくれました。
それが嬉しかった。
そして、早発閉経でもやれることはあるとわかって、この病院でもう少し頑張ってみようと思いました。
夫には「いい先生だったし、いい病院だった」と伝えても、なかなか信じてもらえませんでした(笑)
こうして、このときから3年ほど、ローズに通うことになります。
妊娠にはいたらなかったけど、2回採卵できたのは今でもすごいな〜と思っています。
最後に
私の中で青山のクリニックで感じたような傷つき感が治療中はものすごくたくさんあって、それを解消するのにホント苦労しました。
夫と足並み揃えるのも、なかなか大変な作業でした。
それで、この苦しみはきっと数え切れないほどの女性達も抱えてることに違いないと思って、少しでもラクになってもらえればと記事を書いてます!
私が仕事で培ってきた専門知識や治療中に勉強してきたことをシェアしていきますので、またときどきのぞいてくださいね☺
1月26日(土)にはお茶会&プチ講座をやります♪
私の専門がコミュニケーショントレーニングなので、不妊治療の「夫への接し方」「医師への接し方」の極意を伝授しつつ、お茶会もやるというちょっと欲張りな企画を立ててみました✨
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