こんにちは、さな吉です✨
妊活中はとかく喧嘩がつきものです。
もともと他人のふたりが一緒にいるわけですから、いつも同じ方向を向くというわけにはいかないですよね。
今日は我が家のバトルを振り返りつつ、そのとき気を付けたポイントを紹介したいと思います。
妊活中は喧嘩しながら夫婦が成長していった
うちは紆余曲折あって治療はあきらめたけど、治療中にとことん話し合ったおかげで、不妊治療がふたりにとって「ものすごく大変だった過去」になりつつあります。
きっと話し合いができていなかったら、今も失意のまま日々を過ごしているんじゃないかな。
それで、もしかしたら夫の事をちょっと恨んだりしているかもしれません😅
そりゃ、自分たちの子どもが持てなかったことは悲しいし、寂しいですよ。
そういう思いはあります。
でも、いま夫と「あー、うちには子どもいないよね」としみじみ話せるのは、治療中に何度もバトルをしてきたからこそだと思っています。
全然答えが出なくて何日も保留にしたこともあったけど、それでもあきらめずに話し合ってきたおかげじゃないかなって。
そこで、私が得た教訓は、
話し合いは大変だけど、繰り返すうちにだんだん上手になる
ということ。
難しいテーマでも、ぶつかってぶつかって、お互いの意見や気持ちをすり合わせするうちに、私も夫も着地点の見つけ方が上手になっていったような気がします。
我が家の鉄板ネタ「不妊治療の高額な治療費」
うちの場合はとくに治療費のことがキッカケで話し合いになることが多かったです。
話し合いといっても、冷静に落ち着いて話すタイプのものではなくて、ほとんどバトル(笑)
私は早発閉経で低AMHだったから、高刺激するための注射代が毎月10万円以上かかっていました。
それが夫からすれば、採卵にもならないし、結果が出ないままよくわからないものにお金を払っているという感覚だったんですよね。
私にとってはこれが最後の望みで、やれることはやりたいという状態。で、そこから、いつまで治療を続けるか、という話になっていく。
こんなの1回の話し合いで決着なんてつきません(笑)
とくに妊活関係のことは、いろんなことが複雑にからみあってるから、
話し合いました → はい、治療は来月でやめます → めでたしめでたし
なんてことには絶対ならない。
そんなに簡単な話じゃないんですよね。
我が家では「治療費」と「いつまで治療するか」については、なんだかんだいって半年位話し合っていたと思います。
二人が上手になっていったこと
妊活ネタの話し合いは最初は二人ともホント下手くそでした😅
でも、話し合いを繰り返すうちに、ホント上手になっていったなーと思っています。
夫が上手になったこと
夫の変化には途中から「おっ!」って思いました(笑)
半年位続いた「お金の話」と「いつまで治療するか」という話し合いの中期くらいから、あれ?この人こんな言い方するんだ、と夫の変化に気づきました。
早苗の言ってることもわかるよ。でもおれは〜〜と思う。
早苗も大変かもしれないけど、おれは△△だと思う。
早苗も今までがんばってくれてたけど、おれも○○なんだよね。
これ、コミュニケーションのコツで言うところの「相手を理解する」「“私”を主語にする」というスキルなんです。
いざ自分が言われてみるとすっごく新鮮で、やっぱりこういう言葉があるだけで防衛心とか敵対心みたいなものがすーっと溶けていく、と身をもって理解できました。
もしかしたら、私の子どもが欲しいという思いを尊重しつつ、でもいつかはけじめをつけなければいけないということを、夫なりにどうしたら伝わるか一生懸命考えてくれたのかもしれません。
私が正論で動くタイプじゃないってイヤって言うほどわかっているから夫なりの工夫だったのかもしれないですね。
私が心がけたこと
今回の不妊治療では、どんなに耳が痛くても、まず聞く、ということにチャレンジしました。
夫の言ったことに対して、
なんで!
どうして!
でも!
と感情的に返さないようにして、とにかく夫が何を言おうとしているのか、真剣に聞こうと心がけました。
いやー、ホント苦しかった!
反対意見に耳を傾けるのって、最高に難しい!
だって基本的に聞きたくない話だもん(笑)
「治療費高い!」って言われるとどうしても責められているような気持ちになるし、自分の体の不甲斐なさに落ち込むし、なんだか情けなって私も攻撃し返しちゃう。
最初の頃、夫の意見に耳を傾けられたのって一回の話し合いのうちの10%位で、途中からそんなのどうでもよくなって、気づいたら二人で罵り合ってたなんてこともしょっちゅうありました。
プチ家出もしたし。
話し合いするたびに「人生って修行だな」って思いました😅
それでも、なんども話し合ううちに、だんだんと夫が「くり返し主張するほど譲れないポイント」の裏には「私への心配」「私が傷つく姿を見たくない」という優しさが隠れているんじゃないか、と思うようになりました。
それで途中で
それってもしかして私のこと心配してるってこと?、とか
ひょっとしたら私の傷つく姿をみて、君も傷ついていたってこと?
と投げてみたんです。
そうしたらちょっとびっくりしたような顔をして
そ、そうだよ
と返ってきました。
そっか、そうだったのか、と目からウロコというか、本当に驚きました。
最初はただ怒っているようにしかみえなかったけど、腹をくくって耳を傾けていたら、まさかまさかの私への思いやりが隠れていたんです。
長年連れ添っていてもこういう発見があるんだなとちょっと感動しました。
最後に
我が家の話し合いのポイントをまとめてみると・・・
- 相手を理解する言葉を会話の中に入れる
- 「私」を主語にして自分の意見を伝える
- どんなに耳が痛くても聞こうと努力する
- 無理に白黒つけない。「もう少しお互い考えてみよう」で終わるのもあり
- 意地張らない。素直に「ごめん」と言う
最後の素直に謝るというのは難しいけど、ふたりの心を繋ぐ上でとても効果的です。
ひれ伏すように謝る必要は全然なくて、一部だけでも「あれはなかったよな」という点についてはちゃんと謝る。
「キツい言い方してごめん」とか「さっきはちょっと当たっちゃった。ごめん」など。
謝ることは決して負けることでも、自分の意見を取り下げるということでもないので、あまりハードルを上げずに、素直に言葉にしてみてくださいね。
素直になれるときっとすがすがしい気持ちになれると思います。
影ながら応援しています!
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました☺️
そういえば、LINE@はじめました!
「おもしろかった!」
「私の場合はこんなでした!」
「さな吉さん、文章長いっす!」
など感想ございましたら、LINE@を登録していただき、ぜひ直接メッセージ送ってください。
記事を読んで感じたことや今悩んでいることなど、気軽に送ってくださいね💕
リツイートといいねの応援も待ってまーす💕 Tweet
ランキングにも参加しています。たくさんの人に読んでもらいたいのでぜひクリックよろしくお願いします!
【旦那さんも読んでくださいの大人気シリーズ】
いつもさな吉さんのメッセージを読んでいます。
特に通院の日や、辛いことがあった日に読み返しています。
さな吉さんのブログを読むまで、何年も治療をしてきて、何度も自分の気持ちを客観視しようとしてきましたが、出来ているつもりで直視できていませんでした。
うまく言語化できず、ずっと私ばっかり…という悲観的で自己中な自分が嫌になっていました。
ほとほと、もうどうすればいいか分からなくて途方に暮れていたころ、さな吉さんのブログと出会い、不妊治療をされている他の方の気持ちをとても詳しく知る機会となりました。
そして、それは私のものと全く同じでした。
ああ、私はこんな気持ちだったのだと、真正面から受け止めることができ、苦しい思いは変わらなくても、前より冷静に捉える時間が増えました。
本当に修行です。
終わりがいつなのか、どういう終わり方なのか、考える事が怖いです。
でも、足元が見えなくて前に進まなくなったとき、またさな吉さんの言葉からパワーをいただきたいと思っています。
こもれびさん、コメントありがとうございます。
とっても嬉しい(^^)
こもれびさんのコメント読んで、涙がじんわり出てきました。
不妊治療って治療自体も大変だけど、それにともなう精神的ストレスが半端ないですよね。
こんなに強いネガティブ感情が次から次へと切れ目なく襲ってくるなんて、誰も教えてくれなかったし、その上どこにも対処法が載っていない(>_< )
みんな自己流で頑張っているけど、自己流でまかなうにはハード過ぎます・・・。
私も本当に苦しかったからこそ、たったいま真っ暗闇にいて自分を責めている女性に「大丈夫だよ。あなたは悪くないよ。自分を責めなくていいよ。十分がんばってるよ」と伝えたいと思っています。
なので、こもれびさんのコメントが嬉しくて嬉しくて。ありがとうございます。
怖い気持ち、本当によくわかります。
こもれびさんは怖い気持ちをちゃんと認識しているところが素晴らしいと思います。
気持ちを感じないようにして大丈夫なフリをするほうがずっと簡単です。
それをせずに怖い気持ちを認識することはとても勇気がいることなんです。
うん、私は、いま怖いんだ
怖くて怖くて仕方がないんだ
こう思って涙が出てきたら、自分のために少し泣いてあげてくださいね。
それでまた顔をあげればいいと思います。
そうやって私たちは優しく強い人間になっていくのだと思います。
自分の勇気をたたえて、ぜひ自分に誇りをもってくださいね☆
よかったらまたブログのぞいてください。
さな吉