こんにちは、さなきちです。
今日は妊活中の孤独感について書いてみたいと思います。
孤独感には
「妊娠できないことで社会から取り残されてるような気持ちになる孤独感」と
「夫婦ふたりのことなのに一人で頑張っているような気持ちになる孤独感」
の2種類があるんじゃないかなと私は思っています。
今日のテーマは後者の孤独感についてです。
ここを解消するためにも、なるべく旦那さんにも当事者意識を持ってもらいたいですよね。
そのために、妻側ができそうなことを考えてみました。
よかったら最後までお付き合いくださいね。
Contents
いつもひとり
妊活は孤独な闘いですよね。
診察台に上がるときもひとり、
生理が来たことを知るのもひとり、
診察室でつらい告知を受けるのもひとり。
まだまだあります。
治療の内容によっては、
薬の飲み分けももひとり、
自己注射もひとり、
座薬入れるのもひとり、
採卵もひとり、
長時間の待ち時間に耐えるのもひとり。
その上、夫に経過や結果を報告しても、「ふーん」や「へー」で終わった日には
あれ? 子ども欲しいのって私だけなの?
あれ? 私、二人のためにがんばってるんじゃなかったっけ?
と疑問がわいて、孤独感が襲ってくることもありますよね。
なんとなく釈然としない思いを抱えたまま、治療をがんばっているという人も多いのではないでしょうか。
孤独感を察してもらうのは難しい
孤独感や夫への不満をそのまま溜めて、旦那さんはいつか気づいてくればいいのですが、
残念ながら、自然と旦那さんが気づいて「ごめん、まかせっきりで」などと謝ってくることはまずないと思います。
そこでついつい私たちは、キレたり、そのまま我慢し続けたり、イヤミっぽくなったりするわけですが、それだと悲しいかな「相手に気持ちは届かない」のです。
そこで、おすすめしたいのは、やっぱり「話し合うこと」。
実際の話し合いのコツは「不妊治療に非協力的な夫への対応・ポイント3つ【ケンカになるのは簡単です】」にまとめて書きました。
簡単にポイントを挙げると以下の通り。
- 夫へのリクエストは具体的に
- 「責めないで話そう」という心意気が大事
- 「正論」と「他人との比較」は封印
この最難関の時期に夫婦で話し合うことができると、今後のライフイベントも二人で乗り越えることができると私は考えています。
なので、ぜひあきらめないで、話し合ってみてくださいね。
さっそく伝えたい内容を整理して、夫に妊活を自分事としてとらえてもらうための提案をしてみましょう!
クリニックを「妻が行く場所」から「俺も行く場所」にする
その具体的な提案についてですが、まずはいくつかクリニックに一緒に来てもらいやすいタイミングがあると思うので、そこをうまく活用し、「妻が行く場所」から「俺も行く場所」へと認識を徐々に変えていってもらうのがいいと思います。
- 初回の診察時
- 人工授精の日
- 採卵の日
- 移植の日
など「二人で先生の話を聞いて流れを理解したいから」、「一人だと心細いし、体もしんどいから側にいてほしい」など、“あなたが必要である”ということを責めずにリクエストしてみてくださいね。
あとはステップアップや転院の際にクリニックがおこなっている「体外受精説明会」に一緒に来てもらうというのもいいですね。
説明会には男性も沢山来ているし、内容的に男性不妊のことにも触れると思いますので、一気に自分事になると思います。
うちの場合は
一人じゃ心細いから一緒に来て欲しいんだ。それに参加するとスタバカードもらえるよ。私の分もあげるからさ。一人500円で2枚で1000円分だよ。一緒にいこうよ
と物で釣りました😅(その結果、のちに大変な大げんかに発展するのですが・・・)
物で釣るのは姑息な手段のような気もしますが、意外とあなどれません。
月に1〜2回、土日にクリニックに行くような日は、
「そのあと美味しいイタリアンでごはん食べようよ」
「帰りに君がほしがってたジャケットみて帰ろうよ」
「帰りにビックカメラ寄って君がほしがってたノートブックも見てみようよ」など、
相手にもメリットがあるような提案をして一緒にきてもらいましょう。
(すいません、これ、みんな私が試した方法です😅)
このように、月に1回はクリニックへ一緒に来てもらって、そのあとは二人で楽しむ・デートするという流れを作るといいと思います。
その上で、なるべく早い段階で精液検査を受けてもらうようにしましょう。
いまや不妊の約半数は男性側に原因があると言われていますので、早く検査するに越したことはありません。
男性の立場も理解しよう
本来であればこんな工夫をしなくても来てくれたら嬉しいんですけどね。
ここまでしないとダメなのか、とちょっと絶望的な気持ちにもなりますが、でも逆の立場で考えてみると男性にとってクリニックに行くというのはハードルの高いことだとわかります。
たとえば、待合室に男性だけが20〜30人いるような男性専門のクリニックで、その中に自分一人だけ付き添いで行くとなったら、やっぱりちょっと居心地が悪いというか、自分の居場所じゃないような気がしますよね。
女性は意外と図太いところがあるので、えいやっと割り切れる部分もあると思いますが、男性は気恥ずかしさとも相まって相当腰が重くなると思います。
本当はクリニックの待合室に「男性談話室」とか「男性専用カフェ」みたいのがあるといいんですけどね。
そこで、男性同士が美味しいコーヒー飲みながらおしゃべりできるような空間があれば、男性もクリニックに行きやすいのになーと思います。
でもこの辺はきっと5年後には変わっているはずです。
男性も最初に検査をするのが当たり前、精子力を改善するために努力するのが当たり前という世の中になると思います。
今はまだそこまではいってませんので、女性のみなさん、大変だけど一緒にがんばりましょう!
情報を共有するためにアプリをうまく使おう!
あと、夫に治療を自分事にしてもらうためには、情報の共有が上手にできるかどうかも鍵になると思います。
私自身はシンプルに基礎体温だけを付けるアプリを使っていましたが、それだと自己完結なので夫は私が何をしていたのかを知らないと思います。
そこで、夫婦で情報を共有できるアプリがないか調べてみました。
タイミング中心の夫婦向け
▼「ペアリズム」
細かく情報を共有したい夫婦向け


画像はペアリズムのサイトより
【メリット】
- 細かい情報を夫婦で共有できる
- 医師による解説もあるので、男性が基礎的な知識を得やすい
【デメリット】
- アンドロイド版しかありません💦
【さな吉コメント】
夫婦でアンドロイドを使っているところは試しに入れてみてもいいかもしれません。私はiPhoneユーザーですが、このアプリのiPhone版があったらきっと使っていたと思います。
▼「コウノトリ」
タイミングの通知を受け取りたい夫婦向け

画像はコウノトリのサイトより
【メリット】
- 妊娠しやすい日に女性側にも男性側にもプッシュ通知が届く
- 色合いが男性でも抵抗のない水色になっている
【デメリット】
- 女性側はいろいろ入力できても、男性側には「ホーム」「カレンダー」「設定」しか表示されず排卵日の情報しか共有されない
【さな吉コメント】
サイトには「生理情報入力や表示は女性版のみ。女性のプライバシーにも配慮しています」とありますが、ここはちょっと違うんじゃないかなと思いました。
なにせ、女性は妊活をやればやるほど、何度もクリニックで股を開いて、ホルモンの情報まで細かく調べられ、仕事も何度も休み、まわりからは腫れ物扱いされ、プライバシーどころの話じゃないと思うんですよね。それを夫婦間で生理情報を隠して「プライバシーの保護」というのは、ちょっとズレてるかなーとも思います。
しかし、口頭でタイミングをお願いしておいても忘れてしまう旦那さんもいると思うので、この通知が行くというのはいいと思いますし、「基礎体温を入力しながら夫宛にアプリからタイミングの通知をする」という機能は便利なので、タイミングの時期を共有したい夫婦にはいいと思います。
不妊治療の細かい経過を共有するアプリ「ゴープレ」(開発中)
アプリを開発している株式会社ライフサカスさんは、私もよく読んでいるサイト「UMU(ウム)」の運営会社です。
「採卵や体外受精の細かい記録を共有できるようなアプリはないかな」と探していたところ、この不妊治療応援アプリ「ゴープレ」を見つけました。
「わー、UMUの会社が作ってるんだー!これは期待できるかも〜!」とめちゃくちゃ興奮してしまいました(笑)
サイトの紹介文にはこのように書いてあります。
独りでがんばらない不妊治療へ。
「ゴープレ」は日本で初めて誕生する、「不妊治療生活を楽にする」ことにとことん寄り添うスマホアプリです。
治療記録の「見える化、整理整頓」でキモチ安心。物理的わずらわしさも丸ごとすっきり。パートナーとの「リアルタイム共有」でもう一切の説明不要。パートナーはいつも知っててくれる。
ままならず孤独だった治療生活に、信じられるよりどころとパートナーの伴走を実現していく。
そんな強力なサポートツールです!
期待が高まりますよね。
【さな吉がいいなと思った点】
- 写真で管理できる
- パートナーと詳しい治療内容を共有できる
- 治療費も管理できる
治療していると、クリニックからいろんな紙をもらってそれを整理するのって結構大変なんですよね。
で、とくに私が気に入ったのは「パートナー「みたよ」機能」です。
他にも、スケジュール機能、治療費の管理機能などがあって、よく考えられています。
これでだいぶ夫側も自分事として不妊治療をとらえることができるのではないかと思います。

このアプリ、いま話題のクラウドファウンディング(ネット上で賛同者を募り、資金を調達する方法)で開発費を集めました。
目標金額200万円のところ、353人の方から支援があり、3,113,000円集まったそうです。
それだけ関心が高いということだし、望まれているサービスということですよね。
今はモニターは募集していないようですが、ゴープレのホームページには最新情報を届けてもらうためのメールアドレス登録があります。
ゴープレ公式サイト
私もさっそく登録しました。
このアプリで、不妊治療の情報共有がスムーズにいけば、だいぶ女性の孤独感も和らぎますよね。
ゴープレのクラウドファウンディングのサイトにアプリの画面イメージが載っています(ページ後半にあります)。ぜひチェックしてみてください。
最後に
私、いつもブログでは「話し合い」をすすめていますけど、これはなにも「きれいにスマートに話しましょう」ということではないんです。
不器用でもいいし、とつとつとした話し方でもいいし、すこし早口になっちゃってもいいと思うんです。
ときにはバトルになることもあるでしょうし、意見がぶつかってすぐに答えがでないときもあると思います。
それでもいいんです。
大事なのはどんな心持ちで話そうとしているのか、ということ。どんなにスマートに話すよりも、そっちの方がよっぽど大事です。
自分のことを大事にして、そして目の前の人が何を考え何を言おうとしているのか、そこに一生懸命関心を寄せる。
難しいけど、私はこれが夫婦がわかり合えるかの鍵になると思っています。
無力感に陥ることもあると思いますが、ぼちぼちでいいのでチャレンジしていってくださいね。
影ながら応援しています💕
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