【不妊ストレス】不妊治療がなぜこんなに辛いのか。自分の内側で起きていること

不妊治療は治療期間が長くなればなるほど、辛く苦しいものです。
その理由は、なかなか妊娠できないというのもありますが、実は私たち不妊治療中の女性を取り巻く現状が複雑に絡み合っていて、ドツボにはまればはまるほど自信を失っていくという仕組みになっています。

今日は私が日頃考えている「不妊治療が辛い理由」と、アサーティブ的にはどう対処できるのか、について書いてみたいと思います。
これでほんの少しでも気持ちが楽になったら嬉しいです。

※アサーティブとは自分も相手も大事にしたコミュニケーションの考え方とスキルのこと

つらさにはいくつか種類がある

つらさを感じる領域にはいくつか種類があります。
自分がどのあたりで苦しんでいるのかがわかると、何をどうするかの手立ても取りやすくなるし、また自分の状況を客観的にとらえ理解することで必要以上に自分を責めなくて済むんですよね。

つらさの種類というか、領域というか、とにかく「赤ちゃんできない→辛い」というシンプルな話ではないんです。

つらさの種類は以下の通り

①自分の内側の問題
②夫との関係
③社会とのつながり

 

①自分の内側の問題

ひとつめは自分の中で起きているつらさです。

自分の中にひたすら自分にダメ出しをし続ける厳しい自分はいませんか?
私の中にも、ものすごい頑固で執拗に自分を責め続けるもう一人の自分がいました。
治療中は、いろんな場面に遭遇する度にダークな私が「あんた駄目なヤツだね」と耳打ちしてきて、ホントこれには参りました。

社会が求める女性像とのギャップ

これはかなりのくせ者で、一番厄介といってもいいかもしれません。

私たちを苦しめているのは、長年かけてすり込まれてきた「女性はこうあるべき」という社会が求める女性像なのです。

女性は子どもを産むもの
子どもを産んで一人前の女性
子育てをするのが女の幸せ

これらが、妊娠できないことによって、くっきり、はっきりと浮かび上がってきます。

内面化した差別

私たちは気づかないうちに社会が求める女性像と自分を比較して、それに到達できていない自分に対し「なんて駄目なヤツなんだ」と自分を否定します。

こうした社会のステレオタイプを自分の中に取り込むことを「内面化した差別」といいます。

普段、自分がなんらかのマイノリティに属していない限りは、

差別なんて無関係、したこともないし、されたこともない

と思っている人は多いと思います。

知らない間にすり込まれている

でも実は自分自身に対して最大級の差別をおこなっています。

不妊治療中の女性が自分を責めてしまうという構図には、ほぼ間違いなく「内面化した差別」が組み込まれているといってもいいいと思います。

赤ちゃんがほしい→でもできない→落ち込む とういう単純な話ではなくて、

赤ちゃんがほしい→女なんだからできるはず→あれ?女なのにできない→他の女の人はできてるのに→私、もしかして子どもできないの→子どもがいない人生を送るの?

と、社会において通常こうあるべきというコースから外れていく恐怖を常に味わっているのです。

そしてそのコースに乗れない自分を「価値のない人間だ」「駄目なヤツだ」と思って自分を責めてしまうんですよね。

それに加えて、高齢での不妊治療の場合は、

若さにこそ価値がある

という社会の価値観が加わり、高齢であるという事実とそれに伴う老化の兆しに直面する度にさらに傷ついていくのです。

ここまで明確に意識しながら自分を責めるということはないと思いますが、子どもがいない自分をいいと思えない、ありのままの自分の価値を認められないというのは、内面化した差別の表れでもあります。

誰とも比較せず、社会の求める像とは関係なく、自分を良いと思うのは至難の技なのです・・・。

自分が少しずつ死んでいく

思うように上がらない成果、病院に行くたびに数値で判断される自分の体。

病院に行くだけで、街の中を歩いているだけで、ナイフで胸をえぐられるような場面に遭遇します。

そんな場面に遭遇すると私たちは次のように思います。

心が狭いんじゃないか
気にしすぎる自分がおかしいのではないか
女として終わっているのではないか
人の幸せを妬むなんて私性格悪いんじゃないか

こうした場面にいくつもいくつも遭遇し、その時の自分の感じ方を否定し、心が少しずつ死んでいくのです。

じゃあどうすればいいのか

まずは、

苦しみはあなた一人のものではなくて、女性が抱える社会の問題であるということ。
個人の出来事が実は社会の大きな問題を映す鏡になっているということ。
これはとうてい一人では処理できる問題ではないということ。

これらを知っておくとだいぶ違うと思います。

連綿と続く女性の歴史の中で、多くの女性が同じ苦しみを味わってきました。
いつの時代にも「内面化した差別」という目に見えない重しが女性の上にのしかかっているのです。

その上で、

私、純粋に赤ちゃんほしいけど、それだけじゃなくて女として色んなもの背負っちゃってるんだな、そりゃ苦しいわけだよ

と思ってみると少しは勇気が出るかもしれません。

あなたは1人ではありません。

あなたの後ろに同じ苦しみを味わった何百万人もの女性達がいるのです。

私の場合は、苦しいながらも社会における自分の立ち位置が見えてくると、

「女の人は何も言わないだけでたくさん苦しんできたんだ。みんな普通の顔して歩いてるけど、いろいろあるんだろうな」

と思えて励まされたし、一人じゃないと思えました。

 

自分の価値のとらえ方

それでも難しかったのは、自分の価値をどうとらえるかです。

私たちは通常自分の価値を、これまで積み上げてきた所有の有無や、他者と比較して自分が優れているのか劣っているのかで判断しています。

いわば「上か下か」のスタンスで自分の価値をはかっているわけです。

この価値のはかり方を唯一の尺度にしてしまうとかなり苦しくなります。

アサーティブな視点から

私はアサーティブの中で特に好きなのは

こうした尺度だけが人の価値をはかるものではないということ
所有の有無や上下関係があったとしても人間としての尊厳にはなんら違いはないということ

という考え方です。

また、

従来の力関係は永続的に保証されたものではなくて、人生のライフステージによって失うものもあれば新たに加わるものもある。
だからこの力だけに頼って自分の価値を決めたり、他者に対する立ち位置を決めなくてもいい。
自分の優位性を証明するための攻撃的なコミュニケーションではなく、
自己信頼に基づいた対等なコミュニケーションを取ることも可能である。

というところにもとても救われました。

本当にあなたはダメなの?

私は不妊治療中に自分の存在意義や自分の価値が根底から崩れていきました。

これまでいいと思っていた自分の経歴や、物事の考え方が、もしかしたら子どもを早く作ることを阻んでいたのではないか。
仕事に夢中になりすぎて、一番大事なものを失ってしまったのではないか。
こう思って自分を責めるのですが、

おいおい、待って、あなたの価値はそれだけなの?
本当に、あなたはダメな人間なの?

アサーティブな視点から小さな声で耳打ちしてくれる私がいます。

いまでも赤ちゃん見ると胸はチクッとするけど、だからといって、何にも感じない自分にはなりたくないなーと思っています。
そういう思いと折り合いをつけながら、ゆっくり歩んでいきます。

自分を大事にする方法

こうしたつらさの中でも私たちにできることはあります。

【不妊治療のストレス】辛い、悲しい、ネガティブな気持ちへの対処法の記事にも書きましたが「気持ちに名前をつける」ということをして、自分のどんな感情であれ大事にしてあげることはとても有効です。

【不妊治療のストレス】辛い、悲しい、ネガティブな気持ちへの対処法

2017.05.14

自分のつらさの背景を理解し、いま自分がどんな気持ちがしているのか。
ここをつかむことができれば、自分の人生の主導権を手にして前に進むことができます。

感情を把握した上で、感情的に行動するのではなく、理性的に行動する。そのためにも感情は、自分が何を大事にしたいのかを教えてくれる大事な情報源です。

じゃあ具体的に自分の考えをどうまとめて行動していくかはまたの機会に。

そして、今日は、ここで力尽きました〜(笑)

最後まで読んでくださってありがとうございました!

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