【高齢不妊治療】不妊のストレスに加え、夫から生活習慣を改めるよう批判されたら

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高齢で不妊治療されている方は特にホルモン値に一喜一憂して、淡い夢を抱いたり、いきなり地獄まで突き落とされたりと、忙しい思いをしてきたと思います。

数値にまつわる気持ちのジェットコースターは富士急ハイランド並の高低差で、あれに乗って日々治療をこなしている私たちはなかなかの強者だと思いますよ(笑)。そこにはぜひ自信を持ってください👍

さて、今日はいろいろ頑張ってやってるのに夫から「アドバイスという名の批判」が飛んできたときの対処法を書いてみたいと思います。

私が改善のため取り組んできたこと

私はプロフィールに書きましたが、AMH0.16以下、E2ゼロ、FSH100以上、抗核抗体640倍、早期閉経、という全く希望の持てない状態で、少しでも数値を良くしようと様々なことに取り組んできました。

プロフィール☆高齢不妊治療、早発閉経、どの辺が辛かったか

2017.05.06

しかしホルモン値に関しては、なにやっても改善しない。
ホルモン値の改善は私にとっては妊娠への努力そのものだったわけですが、まーこれが報われないこと報われないこと(笑)。

体重を増やす努力

妊娠するためにはBMI22が理想とあって、私の場合は身長164センチで体重48キロなので、計算するとBMIは17.8です。全然たりません。一時期、親の介護をしながら仕事をしていたときは46キロくらいまで痩せてしまいました。
(BMIの算出方法:体重(kg)÷[身長(m)×身長(m)])

BMI22にするにはあと10キロ以上増やさないといけないわけです。
3ヶ月「1日3食にしてお肉を食べる」を実践してなんとか51キロまで増やしました。これでBMIは19です。

でもこの食生活、私には苦しくてたまりませんでした。いつも膨満感で体が重いし、胃腸が休まる時間がないので腸内環境が悪化して、肌も悪化していきました。そして何よりも食べることを楽しめない。
結局、体がしんどくて挫折しました。これは本当に辛かった・・・。

体を動かす努力

妊活の本には必ず「適度な運動」と書いてあります。もちろん私もしましたよ。今は仕事お休み中ですが、仕事をしていたころは一駅歩いたり、バスに乗らずに歩いたり、エレベーターを使わずに階段を登ったり。出張も多い仕事だったので、新しい街を散策したりとなるべく歩くようにしていました。万歩計も買って、1日だいたい8000歩くらい歩いていました

家でヨガもしましたよ。 「妊娠するヨガ」みたいな本を買って、ヨガしました。

本を読んで勉強

私の場合は早期閉経という大難題があったので、数値うんぬんもありますが、これをなんとかしたいという思いが強かったです。
もともと本を読むのが大好きなので、自分の状況を解決してくれる本がないか探しまくりました。そこで、いちばんピンときたのが

続・医者も知らないホルモン・バランス―自然なプロゲステロンが女性の健康を守る!

という本です。

30代から40代に起こる体の不調(生理不順や無月経、不妊、子宮筋腫や内膜症、慢性疲労など)を「前更年期症候群」と捉え、詳しい解説と具体的にどうしたらいいかの対処法が載っています。

ここで「副腎疲労」という病気があることを知り、衝撃を受けました。まるで自分のことを書いてあるようでした。これまでの体の不調がなぜ起きていたのか、ヒントを得たので、今度は「副腎疲労」に関する本を読みまくりました。

これがまた大変勉強になりました。

 

サプリメントの摂取

上記の書籍を参考に、自分でリストを作りiHerbでサプリメントを注文しました。これはホルモン値には明確に効果は表れなかったけど、肌の調子は明らかに向上しました。一ランク上の肌質になった感じです。なので、これは今も続けています。


↑本を元に必要なサプリメントの成分量を商品と照らし合わせて比較。なるべく効率よく、金額を抑えて摂取できるように工夫しました。

漢方も飲んでいた

毎月2万円かかりましたが、2年近く飲んでいました。初めは土瓶で煎じて飲んでいましたが、途中から煎じたものをパウチにした液体を飲んでいました。これは飲み続けるのはそんなに大変ではありませんでした。

なにが大変だったかって、お金です。病院の治療費でお金がかかる上に、漢方で2万円の出費。これは痛いです。働いていた頃はなんとか捻出していましたが、仕事を辞めてからは世帯収入も減ったのでやめました。

(というか、お金に関してはかなり夫と「話し合いという名のバトル」を繰り返しましてました(笑)。そのへんはまたいずれ書きたいと思います)

結局、子どもを望まなければ、至って健康体だった

他にも、夜もちゃんと寝てるし、お酒も飲まないしたばこも吸わないし、コンビニ食とか外食もしないし、ここまでくるともうやることがない。

こうした努力を私なりにコツコツと続けてきたわけですが一向に数値には表れず・・・。
もちろん治療もしていましたので、定期的に注射もし、プレマリンやプロゲストンも飲んでコントロールはしていました。でも排卵する兆しはいっさいなし・・・。

しかし、健康診断はオールA。漢方の先生にも、気功の先生にも健康体のお墨付きをもらい、子どもさえ望まなければ生活になんの支障もない体でした。

ホルモンは努力では変えられない

状況を改善しようとここまでいろいろやってきて、数年かけて私が出した答えは

ホルモン値は努力では変えられない

ということ。

私なりの持論ですけど、ホルモンは脳の領域の話で、そこにはちょっとやそっとじゃ介入できないのかなと思っています。

おそらく、紡ぎ出された数値は、体の状態や生活のいろいろな要素がからみあったもので、子どもさえ望まなければベストな状態に近いんだと思います。

だからといって子どもをあきらめられるかというと、それとこれとはまた話が別でした。

夫からの何気ないひとことにブチキレる

あるとき、病院から帰ってきて「今日も数値よくなかった・・・」と夫に伝えたら

もっと運動した方がいいんじゃない

と返ってきました。

もう、かっちーん!ときて

これ以上私に努力しろって言うの!?
ねえ、だったら何をやったら数値が良くなるか教えてよ!
走ったら数値良くなるの?歩けばいいわけ?
そんなんで数値があがってたらとっくに良くなってるよ!
そんな単純な話じゃないんだよ!

とキレてしまいました。
もう悲しくて悲しくて、泣きながら怒ってしまいました。

その後はもうお互い売り言葉に買い言葉になり、喧嘩に発展。
よく覚えてないけど、幕引きはおそらく夫が引いてくれたんだと思います。

コミュニケーションの講師でもキレることはある

ちなみに、私は長年コミュニケーションを専門とした講師をしていました。

しかし講師をしていたからといって、24時間365日怒らないわけではありません。

怒りもするし、キレもする。
涙も流すし、後悔もします。
それに失敗もするし、間違えることもたくさんあります。

それでもふっと冷静になったときに、自他尊重のコミュニケーションであるアサーティブの柱に戻る。これだけはずっと続けてきました。

 

あえて夫の発言の背景を考えてみる

夫がああ言ったのには彼なりの考えがあるはずです。

言われた言葉には腹が立ったけど、おそらく根底には「私を心配する気持ち」があったんだと思います。

その上で、

・自分で注射まで打ってるのに成果が出てない
・いろいろサプリや漢方をやってきたのに成果が出てない
・もともと自然派だったはずなのに、薬をばんばん飲んでる
・毎回私が落ち込んでいる
・その上お金はしっかりかかっていて金銭的な負担が大きい

と、この辺りでモヤモヤしてたんじゃないかなと思いました。

それが「運動したほうがいいんじゃない」に集約されて出てきたのかなと。

あるとき夫に聞いてみた

なんかの話し合いをしているときに、そうだ、本人に聞いてみようと思って

ところでさ、教えてほしいんだけど、前にもっと運動した方がいいんじゃないって言ったじゃない? あなたは運動すれば私の状況が良くなるって思ってる?

と穏やかに聞いてみました。
そうしたら夫からは

最近、運動もしてないし、毎日走ってみれば変わるかもよ

と返ってきました。

絶対に責めないと決める

ああ、やっぱりこの人は運動すればホルモン値がよくなると思ってるんだ(心の声)

とちょっと気が遠くなりましたけど、どうやったら彼の根本の善意を否定せずに私の考えを理解してもらえるか一瞬の間に考えました。

「この人は私のことを心配してくれているに違いない」と彼を信じ、「絶対に責めないように話そう」と心に決めて言葉を発しました。

確かに、最近は走ったりしてないからあなたが「運動してない」と思うのはもっともだと思うよ。
ただね、いろいろやってみた上で、私の中ではさ、もう運動の問題じゃないんだよね。
むしろやればやるほど無力感に陥って、今はかえって何にもしないほうがいいと思ってる。

と伝えました。

そこでまたいろいろ彼の考えも聞いてみたところ私が想像していたのとほぼ一緒でした。

彼の意外な視点に目からウロコ

それに加え彼の口からこんな言葉が出てきました。

高いお金払って、つらい注射までして、なのに結果が出ずに気持ちだけズタボロになってるでしょ?
だいたい注射って必要なの?
あなたは不妊治療ビジネスに踊らされてるだけじゃないの?

と言われました。

そうか、そう考えていたのか!とちょっと目からウロコでした。

この会話の時点でローズレディースクリニックにかかっていましたが、夫の中ではその前に一緒に検査にいった最悪の病院のイメージで止まっていて、私が金儲けの餌にされているのではないかと心配していたのです。

私はどうしたいのか伝え、話し合った

そこで、

そこを心配してくれてたんだね。それはありがとう。
私は今の先生をとても信頼しているし、病院でストレスを感じたことは一度もないよ。この病院にかかれてよかったと思ってる。それにこの病院で治療をおしまいにしようと思ってる。

たしかに治療費は高いけど、それには私自身は納得してる。
注射は私の状態には必要な治療だと思ってるし、
私自身も辛いけどやりたいと思っている。
お金の気苦労をかけているのは申し訳ないけど、期限を決めるので、今の治療は続けさせてほしい。

と伝えました。

そこから、具体的に注射でいくらかかるのかといった毎月のお金の話、治療をいつまで続けるかの期限的な話を話し合いました。

話し合いのポイント

これはかなり落ち着いて話し合えた方です(笑)。

このとき、話し合いまで持っていけたポイントは、

彼のことを「どんな言い方をするにせよ、根底では私を心配してくれているに違いない 」と信じて、目の前の人を敵対者ではなく、私の協力者として見ることができたことかなと思います。

現実にどんな言葉を発したかは横に置いて、表面だけにとらわれず彼のことを一旦信じてみる。

なんてったって、一緒に添い遂げようと思ってパートナーに選んだ相手ですから。どんなに酷いこと言っていたとしても、奥の奥のずーっと奥には私を思う気持ちがあるはずなんです。

この人は私の敵対者ではなく協力者なんだと思ったら、あんたが間違ってて私が正しい、というところに立たなくて済みました。

そうしたら自然と、言葉からトゲが取れて、またそれを夫が感じ取ったのか、彼も落ち着いて話してくれました。

まとめ

普段あまり話し合わない夫婦では、いきなり話し合いするのは難しいかもしれませんね。

それでも「私」にできることはあります。
昨日書いた【不妊治療のストレス】辛い、悲しい、ネガティブな気持ちへの対処法 の「気持ちに名前をつける」というのは一人で簡単に始められます。
自分を少し大切にできると、夫への対応も変わってくるかもしれません。

決して我が家でも最初っから話し合いができたわけではありません。
無数の喧嘩、果てしないバトルがありました。喧嘩しては歩み寄って、また喧嘩する。ぶつかることで見えてくることもあります。ぶつかることで生まれる絆もあります。

不妊治療中の女性は各方面でスーパーウーマンと言っていいほど頑張っています。そのあなたが選んだ相手ですもの。彼を徹底的に信じて、本音でぶつかってみる、そんな選択肢も手の中に持っていてほしいなと思います。

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